海底貯蔵酒プロジェクト

お酒の熟成において近年注目されている手法の1つに「海中熟成」がございます。中世のころ「沈没してしまった輸送船から引き上げられたワインが非常に美味しくなっていた」というようなことがあり、そこから発想された熟成法なのだといいます。

今回石巻市の東側に位置する牡鹿半島の海で漁師さんにご協力いただき秋保グランドホテルにて「海底貯蔵酒」プロジェクトを進めて参りました。
半年以上海底にて貯蔵したお酒をレストランにて数量限定で販売させていただいております。ウイスキー・焼酎・日本酒・ワインの全13種類の銘柄をご用意しております。

<海底貯蔵酒の特徴>
海底熟成酒とは、お酒を海底に沈めて長期間熟成発酵させたものです。
ワインや日本酒などは環境の大きな変化に弱く、熟成にあたっては、そのお酒に適した環境を一定に保ち続ける必要があります。そのためワインセラーや貯蔵庫のような設備が必要になるのですが、温度や環境の変化が少ない海中では特殊な設備がなくとも熟成が可能になるのです。お酒を海底貯蔵することで味の変化を楽しみつつ、経年によっても美味しい状態で保つことができるといわれています。
さらに一説によると、海中には波や音、生物の活動による細かな振動が絶えず発生しており、それがお酒の熟成を促進させる効果があるといいます。熟成により風味がまろやかになった酒は、口にした時にアルコールの刺激が少ないという特徴があるのですが、地上の蔵の中で保管されるより味がまろやかになり、深みが増していきます。
最近ではワインを海底熟成させた商品が販売されるようになりました。そのような中、新鮮なものが良いとされてきた日本酒業界でも、海底で沈めて熟成させる新しい日本酒が注目されているのです。

地元の漁師さんご協力のもと実現した秋保グランドホテルの「海底貯蔵酒プロジェクト」でしか味わえないロマンの詰まったお酒を是非ご賞味くださいませ。
皆様のご来館を心よりお待ちしております。

 

海底貯蔵酒メニュー表